院長周辺雑記(51:2011年2月分)




(11/2/8火曜分)
診察受付を17時40分までにして(実質の診療は18時30分ぐらいまでかかったが)、パレスリゾート白石蔵王で開催された【白石市医師会 学術講演会】(午後18時30分〜)に参加した。
最初に情報提供「COPD治療配合剤 アドエア250ディスカス125エアゾール」がグラクソ・スミスクライン株式会社さんからあり、座長の医療法人浄仁会大泉記念病院副院長の佐藤和彦先生の司会で、特別講演『プライマリーケアにおけるCOPDの診断と治療〜薬物療法の進歩を踏まえて〜』があった。「COPD」とは「慢性閉塞性肺疾患」の略である。講師の東北大学環境・安全推進センター/東北大学医学系研究科産業医学分野准教授の小川浩正先生(平成1年東北大学医学部卒:公立刈田綜合病院消化器科の匡先生と同級生とのこと。匡先生は、学生時代に小川先生のアパートにあがりこんでタバコを吸う仲間だったそうだ。)が講演された。要を得た、とても分かりやすい内容でした。
パワーポイント最後の一枚「まとめ」より

プライマリーケアにおけるCOPDの診断と治療
まとめ
1.COPD治療における最新の知見
@心血管イベントリスクを高めるCOPD
A早期介入によりCOPD進行を抑制
2.プライマリケア医の重要性
@早期発見早期治療のための拾い上げ
A通院患者の中に潜在するCOPD
3.プライマリケアにおけるCOPD診療
@診断の基本はスパイロ
A症状から治療的診断も考慮
B早期治療

スパイロメーターSP350-COPD

診断の基本はスパイロ
とのことですが、小川浩正先生が事務局をされている「東北呼吸ケアフォーラム」で今年の1月にアンケート「在宅呼吸療法アンケート」(東北六県で、内科・呼吸器科・循環器科を標榜されている約3700の医療機関に協力依頼=あとで調べたら当院の未開封郵便物の中に1月10日受付で届いておりました)を行ったところ、スパイロメーターを持っている施設は51%で、そのうち呼吸器症状の診断にスパイロメトリーを積極的に実施している施設は半数弱だそうです。当院はスパイロを積極的に活用している施設です。0の日もたまにありますが、毎日2〜4件はあります。臨床検査技師さんいないので、医師の監督のもと看護師さん達に実施してもらってます。毎回の消毒も看護師さん達にやってもらってます。講演終了直後の質疑応答時に、白石市の開業8年になる某Kクリニック先生が「スパイロはあるが開業以来1回しか使っていない。手技がもっと簡単な検査機器が開発されていないのか?。」と質問されていました。験者・被験者ともに手技簡単で正確な機器の開発が、廉価で普及されることが望まれます。そういえば、以前、白石市の某T内科クリニック先生も「スパイロはあるが手技が面倒なので一度も使ったことない」と言ってました。手技(患者さんが理解できるよう、やり方を説明し、的確に声掛けする)が割と複雑なので、月一位では上達しないでしょう。毎日の継続が重要ですね。これは他の検査手技にも通ずることでしょう。私は車を運転しない日が多いですが、消化管内視鏡検査をしない日は日曜・休日だけです。
講演会終了後の情報交換会には出席せず、日医生涯教育講座1.5単位(CC:19身体機能の低下・73慢性疾患・複合疾患の管理・79気管支喘息)を頂いて帰りました。



(11/2/17木曜分)
本日の「木曜会」は、 2月当番幹事:浅野眼科医院浅野俊弘院長先生の企画で、通常の「大上亭」ではなく約一年ぶり(前回は雨〜雪になった寒い夜だった。)に「西洋料理屋ルガノ」で開催された。いつもの和食割烹コースと日本酒から、趣をかえてフレンチコースとワインも、新鮮なものだ。(本日は星が見える晴天の夜だった。)
「西洋料理屋ルガノ」さんは、私が昭和61年3月に公立刈田綜合病院内科に赴任した以前から開店していた、老舗のフレンチレストランである。
刈田病院の奥の医局駐車場に裏から出入りするため、車で通勤時に何回前を通ったことか。一人なので、昼食時にも立ち寄ったことはない。一人だからというより、もちろん病院消化器内科勤務では、朝から夜まで外来・検査・病棟などで忙しく昼食時間はないに等しく、昼食は食べたことはない。たまに、遅い昼食(おやつ食)は旧刈田病院3階の医局から右下に直視できる中華の「来来」(中華といっても、仙台の聘珍樓さんとは、全く異なる立ち位置の町の中華屋さん)さんから出前を頼んでいた。夕方は、4時半過ぎからの営業だったと記憶している。五目焼きそば野菜スープが定番であった。夕方4時近くとなると、「来来」の親父が店の前で夕刊を読み始めるのが、眼下に見える。出前を頼むと、新聞を眺めていた親父が店に引っ込む。12分もしないうちに、来来のおばさん(パートの人?)が、熱々の五目焼きそばと野菜スープを医局に出前しに来る。日本庶民の中華は、日本食としての味として定着しており、とても体が旨い。
ルガノは、白石市の道路整備計画で、前の道路が拡張整備されて、転居により少し場所が移動し、以前より目立つ場所での立地となった。私は、平成8年に開業してから後に、転居後の初ルガノデビューとなった。お料理(夜コース5〜6千ぐらい・ランチコースもある)はなかなか良いものを出すので、私と奥さんのお気に入り☆☆☆☆☆である。の割に、開業も忙しくて、参上する機会は少ない。お料理だけでなく・建物(店の横に小川があり、外壁の一面が斜め=まるで、技の設計みたい)・お店内外のデザインと雰囲気・最も重要な清潔感・食卓での臭いのなさ・アルコールを飲めない奥さんにはうれしい、くせのないお冷や(ミネラルウォーター)・時々顔を出すマスターのかわいい笑顔・マスター奥さんと娘さんの、特別の客と思わせてくれる接客姿勢・個人家族経営の長所のみが目立つ構成、など、他の方には教えたくない隠れ家です。食べログなどのポータルサイトに勝手に登場されて、荒らされて欲しくないのです。白石市の皆様への私たちの個人的口コミで充分、白石市の方のみに来ていただきたい料理屋さんです。店の駐車場は4台分しか、ありませんが、白石市に住民票がある方は、向かいの公営無料駐車場(数十台分)に駐めて結構です。
前回のルガノでの木曜会には寒くて欠席された、自称グルメでは、白石市内だけでなく宮城県内で名の知られているという、「引地泌尿器科・内科クリニック」(泌尿器科学会認定泌尿器科専門医あり・内科学会認定内科認定医なし)のひきちよしなおグルメ先生には、「君、今日初めて白石市の本格的なフレンチの存在を知った。旨い料理だ。ワインも結構なもので(先生下戸で、ワイン薀蓄には詳しいが、一滴も飲めない模様)ある。この店は、鄙には稀な存在のフレンチだ。」との御言葉を賜った。私には、全く同感で有ります。以前の「君、宮城県で中華料理といったら、仙台の聘珍樓が一番だよ。」との御言葉は、私には今も全く同感で有ります。

本日のMenuは、
帆立貝のテリーヌ 菜の花ソース 人参ムースとキャビアを添えて
フォアグラと青森産林檎のポワレ マデラスソースと共に・・・
コンソメスープロワイヤル
オマール海老のローストと平目のポワレ アメリカンソース
お口直しの洋梨ソルベ
黒毛和牛フィレステーキ 赤ワイントリュフ風味ソース ロッシーニ風
デザート盛り合わせ(ホワイトチョコとカカオマスムース・モンブランタルト・はちみつアイス)
コーヒー
パン
でした。

ワインを美味しいと感じる私には、薀蓄を覚えても意味ないので、旨いと感じたワインをおかわり飲みするだけでした。甘みフルーティー強いワインが好み。よって、ワインリストは覚えていません。
ルガノでの木曜会開催を企画して下さった、浅野俊弘院長先生には感謝しております。帰りは、近場で、晴天の夜なので、徒歩にて診療所に帰宅。





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