院長周辺雑記(28:2009年3月分)




(09/3/1日曜分)
日曜休みで時間があったので、2/28(土)から奥さんと泊まり込みで『Audi snow driving experience 2009 in Tohokupdf書類』に参加した。
開催日:3月1日(日)・会場:リゾートパーク ホテル オニコウベ(宮城県鳴子温泉)・講師:Audi Driving Academypdf書類
2/28(土)診療を終え午後4時過ぎに、奥さんのアウディS4私のBMW Z4 Mロードスターで、白石市からホテル オニコウベに到着。アウディのスタッフにブリーフィングを受ける。ホテルの第一駐車場は、参加者とアウディスタッフのアウディ車で埋まり、BMなどで来た方は私を含めて極少数の2〜3台。私はアウディのクワトロもBMWのFRも、運転していてそれぞれの個性があり、操縦法も異なり、好きです。
ホテル オニコウベのロビーに白のAudi R8(外部リンク=うちのS4と同じく4163cc V8 :しかし420馬力)が展示してあった(素が殆どフルオプションで1770万ほど)。3月1日の段階でも、ディーラーさんからは、次に出ることが決定しているAudi R8 5.2 FSI quattro(外部リンク=5.2L V10 FSI エンジン:最高出力525馬力。最高速度316km/h。0-100km/hは、わずか3.9秒。)が次に出ますよ、とのアナウンスはなかった。
3月1日9時30分より、ロビーの白Audi R8を前にしてAudi Driving Academyインストラクターマスター田部雅彦さんpdf書類の座学講義(フィロソフィー)で開始した。スポーテイードライブには、要は確実な運転操作ができるようなドライビングポジションが一番重要とのことであった。9時15分のハンドルの持ち方、プッシュ法による操舵方法の再確認が参加者に新鮮(私には常識だが)だったようだ。
ホテル オニコウベの第三?駐車場に設営された圧雪広場を利用しての実技講習アウディ宮城野(外部リンク)担当営業「さん」が試乗車の助手席に同乗してくれての、雪上お遊び運動会を一時間以上に楽しむ。クワトロ+ESPの安定性・安心感が、わざとESP解除して比較でき、実感できました。また、ESP解除して、クワトロの素のままでの操縦性の素直さに納得。また、最後にプロドライバーである金子陽一インストラクターpdf書類のクワトロダンス運転に同乗させてもらい、まるでWRCに同乗した感覚で、気持ちよかった。試乗車でなく、自分の愛車で実技講習に臨むオーナーもいて、びっくりしました。前日土曜日の講習で、今年の降雪量減少の影響で圧雪路面が薄いため、一部の路面がほれて土の地面が露出したところにつっこんだ車が一台ドライブ系を壊し自走不能となり、車載車で運ばれていったと、前日の土曜夜に、館さんが私におどかしの報告していてくれたので、とても奥さんの愛車=赤S4でいどむ勇気はありません。ディーラーの試乗車は、たとえ自分のミスで壊しても、お金で解決できますが。
ドライビングレッスンの後に、ホテル地下の小会議室で、レッスン後の統括(ラップアップ)が、インストラクターからホワイトボードの板書をもとに行われた。タイヤのグリップサークルを書いて、この円内で縦・横方向のグリップがベクトルのスカラ量で配分されるので、運転するときは常にタイヤの縦・横方向のグリップに気を付けること、だから「FFではカーブでアクセルを開けるとどうなりますか、はい!あなた。」と指された男性は「駆動する前輪の横方向のグリップが小さくなり、前輪がカーブの外方向にスライドし、アンダーステアになります」と答え、「じゃ、FRではどうですか、はいあなた。」と私が指され「駆動する後輪の横方向のグリップが小さくなり、後輪がカーブの外方向にスライドし、オーバーステアになり、へたするとスピンします」と答え、「じゃ、AWD=4WDではどうですか」と指された女性は「分かりません」との返答。こりゃ難しい質問。「駆動する前輪・後輪の横方向のグリップが小さくなり、前輪・後輪がカーブの外方向にスライドするので、カーブの回転半径が大きくなるが、進行方向の姿勢は内側にも外側にも乱れにくいので、弱アンダーステアになります」とでも答えれば良いのに。いや、女性は一々こんなこと考えながら走らないそうです。女性は運転して、直感で、自分の思い通りに素直に曲がって、素直に止まってくれる車が良い車と感じるそうです、とは別のインストラクターの言葉。このラップアップのインストラクター、あとでネットで知ったのだが、斎藤聡さんpdf書類といって、みんカラでブログ(外部リンク)を書いているモータージャーナリストで、愛車は赤のS4(外部リンク=うちの奥さんと同じ)とのこと。どおりで、何となく風邪気味でした。
記念のアウディ特製バカラグラスを二個頂いて帰る。途中、酒饅頭で有名な蕎麦屋で、ザルを食す。帰りは私はオープンにして走行。



(09/3/7土曜分)
本日土曜日は、『宮城県医師会 Heart Saver AED コース(外部リンク) in 白石(講師:東北大学病院救急部 遠藤智之 先生)』研修に、看護スタッフ4名と参加するため、受付は10時30分までの予定であったが、2/6の第142回日本消化器内視鏡学会東北支部例会仙台国際センター=外部リンク)の椅子で痛めた腰が完治しておらず、看護スタッフ2名の参加となったため、受付は通常の12時30分までであった。腰に負担がかからない、長時間可能な用手(でなくともよい)心臓マッサージ法を開発してほしい。12時25分に受け付けた患児は、白石市内某小児科でインフルエンザB型と診断受け治療開始されたが、意識レベル低下し来院したもの。検尿でアセトン血性嘔吐症と診断し、グルコース入りの補液(点滴)250mL/1時間で、嘔吐治まり、屯用ドンペリドン座薬を院内処方で出し、自宅に帰ることができた。点滴後は尿ケトンは改善していた。まあ、インフルエンザ脳症でなくて、良かった。2月中旬、「今シーズンのインフルエンザで、今までインフルエンザ脳症になった小児約33人、内10名近くがなくなっている」との、報告があったのでこわいものだ。



(09/3/10火曜分)
夜は、白石市医師会学術講演会(パレスリゾート白石蔵王)『COPDの治療戦略』(東北労災病院呼吸器科部長:三浦元彦先生)に参加した。COPD=(外部リンク)慢性閉塞性肺疾患の疫学・病態・診断(特許出願中の実用的な問診票『肺の健康チェック』・チェックシート『スマイルシート いきいき活動チェック』)・病態生理からみた治療の原則・RAMA(一日1回型のスピリーバ吸入用カプセル18μgpdf書類)やRAMB(今後一日1回型吸入でる予定)の位置づけ・最近のエビデンス(UPLIFTstudy(外部リンク)=チオトロピウム=スピリーバのCOPD患者を対象とした大規模臨床試験)の紹介・包括的リハビリテーション・今後の展望など、多岐にわたり分かりやすく説明していただいた。三浦元彦先生ありがとうございました。



(09/3/15日曜分)
親の代から贔屓にしていた『銀粋』がなくなったので、何か旨そうな物を気にしていたら、新聞の夕刊に、偶然フカヒレづくしの店『彩華』を見つけた。場所は晩翠通りから、ちょっと国分町よりにすっと5〜6メートル入ったとろで、三階立ての細いビルである。ここの建物を含めて八十余年の歴史があるそうな。建物が細いせいか、踊り場がない三階まで急角度直通のエスカレーターで二階につく。二階のテーブル席で奥さんと息子二人と母の5人で、くつろげる面積。お客さんは、良く入っているようだが、客がたがいに目を合わせなくてすむ建築と建具・パーティション構成・使用人の心遣いがうれしい。お食事のまえから雰囲気が気に入った。フカヒレづくしコースは6000・8000円台(もっと高い1万超すコースもあったようだが)、メニューを見ると食事の品数が増えていくだけのようで、それそれの腹に相談して、妻と母は6000円のコース・私と息子二人は8000円のコースとした。やはり、メインはフカヒレの姿煮であるようだ。なにからなにまで、フカヒレが効果的に料理の具材として使われていて、なかなかの技と見受けた。もう一度来ても良い、75点。なお、グラスの紹興酒は旨かった。



(09/3/16月曜分)
2月限定QLife企画アンケートの結果がまとまったようです。検索ウィンドウに「塚本内科消化器科」をコピペで入力して、ご覧ください。面映ゆいこのアンケート評価を、そこねることなく、更に精進する所存であります。



(09/3/17火曜分)
何の前触れもなく、早朝に左下の奥歯の激痛で目覚めた。寝返りを打っても、冷たい水飲んでも、スプーンで叩いても、痛い物は痛い。鎮痛剤多めに飲んで騙しだまし朝になるのを待つ。朝電すると、かかりつけの吉村先生は風邪気味らしく、けんじ歯科医院に紹介していただく。清原憲治先生にリーマ?で根幹処置?していただき、きれいにするお薬?充填?してもらい、痛みは幾分落ち着く。劇的な痛みからは解放されたが、痛いということは、気分のうつの種になる。診療の仕事をする気分も失せて、家に帰ってからは眠剤飲んで、うつらうつらしていた。



(09/3/25水曜分)
3/17(火)より、この一週間は、虫歯のあくまが出没し、診療に支障をきたす程の、やられっぱなしであった。平成8年に開業してから、特に最初の十年間は忙しすぎで、歯科医師の先生に診てもらおうと思った機会も十年間はとれず、歯磨きは念入りにしているが、齲歯(虫歯)が進んだり、歯根嚢胞(歯の根からバイ菌が入って、袋に膿が溜まる物)が、無症状で、着実に、簡単には戻れない程に、進行していたのだ。進行してからの症状は、まさに進行がんの症状に比肩し得るぐらいの疼痛だ。私は、がんの疼痛に向かって、自分がなすべき仕事を毅然と遂行する程の、人間にはできていないようです。今回は、皆様に診療上のご迷惑掛けて申し訳ありません。
やっててなんぼが、お医者さん。やっていなければ、逆に、『QLife みなさまの声アンケート』は、全く意味をなしませんね。



(09/3/27金曜分)
診療カレンダーの予告通り、きっちり17時30分で診療終了し、早めに、19時から大河原で開催される『平成20年度介護認定審査会審査委員研修会』に、セパンブロンズのZ4Mロードスター(6MT:343ps/7900rpm)で行ってきた。18時30分からと勘違いしていたので、早く着きすぎた。いつもの会合は遅れ気味になり、ほとんど遅刻するので、準備万端という訳だ。事務方が受付や会場を設営している段階で、一番乗りとなった。二番手は白石今野医院の今野英繁先生であった。会場(仙南地域広域行政事務組合総合庁舎3階講堂)での着席は決まっており、私の右隣は、白石市の泌尿器科専門医の引地功侃(よしなお)先生であった。引地先生の話しでは、シルバーのポルシェケイマンS(5AT:295ps/6250rpm)で来られたとのこと。
介護認定審査会委員委嘱状交付式及び総会(午後7:00〜7:30)
介護認定審査会委員研修会(午後7:30〜9:00)
(1)開会
(2)あいさつ
(3)講義
イ. 「審査会の概要について」
講師 仙南地域広域行政事務組合 介護保険課職員
ロ. 「認定ロジック・審査会委員テキストの改定点について」
講師 宮城県保健福祉部介護保険室 介護保険推進斑職員
ハ. 「実際の審査手順について」
講師 仙南地域広域行政事務組合 介護保険課職員
2年ごとの介護保険法改正(朝令暮改令の改あく)、に合わせて研修会が実施されるが、その度に認定ロジック・審査会委員テキストもコロコロ変わり、認定審査の実際のやり方が、恣意的に換えさせられるため、毎回混乱しそうになる。「4月1日以降の申請分からは新しい方で認定、3月31日以前の申請分は遅れて審査会に6月頃まで挙がってくるので、古い方で認定して下さい」と、大変なことこの上ない。実は、3月27日の当日配られたテキストも、推定で作った暫定版であり、国で正式に決まり次第、正式版をお渡しするとのこと。しかし、4月4日現在になっても、届いていない。4月末〜5月頃に、「3月31日付け発行」のテキストくれるのでしょう。いつも、国は後出しジャンケンするから、ずるいですー。(国民が役所に提出する書類の日付は、記入日でなく提出日になりますよ。)
認定ロジック・審査会委員テキストの改定点とは?
(1)介護認定審査会とは
介護保険サービス(うち一割は自己負担で払う)を受けたい時には、先ず要介護認定申請を行政(市町村)に提出して、介護認定審査会で要介護度(非該当・要支援1・要支援2・要介護1・要介護2・要介護3・要介護4・要介護5)の認定を受ける必要があります。要介護1以上から、介護保険サービスが受けられ、要支援2以下は介護保険サービスは受けられず、行政の福祉サービスである予防給付(これも自己負担払う必要あり)を受けることになります。都道府県行政としては、(国からのペナルティ=都道府県によって介護保険料が異なるのは、その一例=があるので)なるべく介護保険サービスには金を出したくないのです。よって国(補助金予算の観点から)を含めて都道府県・市町村行政からは、なるべく軽い要介護度に認定して欲しいとの、無言の圧力が、介護認定審査会にかかってくるのです。いっそ、介護認定審査会を、有識者4人を集めて、お墨付きを貰う審査会みたいな形にしないで、行政内に置いて、行政が要介護度を決めてしまえば簡単なのに、何故そうしないかと言えば、何か認定上の不備があったら行政の責任とされてしまうからです。行政は、昔から誤りをしない事になっているので、これでは困ってしまうから、第三者機関に責任含めて丸投げしているのです。
(2)今回より何が変わったか
今までは、認定調査項目・主治医意見書をコンピュータ処理して出た一次判定を、認定調査の特記事項・主治医意見書の留意事項より、さらに介護の手間がかかる状態かどうか吟味し、必要であれば、認定調査の特記事項・主治医意見書の留意事項にある文言を根拠として、二次判定で要介護度の変更が可能であった。また、一次判定のコンピューター結果が要介護1相当とでたのを(今までは要支援2と要介護1の判定は、コンピューターでは出なく、まとめて要介護1相当と出されていた)、認定審査会が資料を根拠として要支援2と要介護1の判定を行っていた。これが今回よりコンピューターの一次判定で、最初から(非該当・要支援1・要支援2・要介護1・要介護2・要介護3・要介護4・要介護5)の判定が確定する。これを二次判定で、資料をいくら根拠にしようとも、介護度を変更することは実質的に不可能になった(審査マニュアルに従うと)。これでは、認定審査会が開かれても、審査の場で要介護度の変更が一切許されないのであれば、有識者で構成されるという認定審査会の存在意味はなくなった。
(3)これは何を意図したものか
要するに、全体的に要介護度を下げ、介護保険サービスを抑制し、介護保険に支出する金を減らそうと、恣意的に判定システムを変更(かいあく)したのです。殆どの介護保険受給者のお年寄りは1〜2ランク下がります。(尚、介護保険審査マニュアルでは、前回の要介護度判定結果を、新しい審査会では二次判定の際の判断材料とすることは厳につつしむこと、と明記してあります)
2009年4月3日(金)「しんぶん赤旗」
(4)補足
これでは国民から文句がですぎると、選挙を前にしてびびったのか、政府は4月13日(月)に、向こうしばらくの間(最長2年間という)、今回の介護保険法変更後の検証委員会の結果が出るまでは、被介護者から申請があれば、前回の認定結果に相当するサービスを続けてうけられるようにしました、と発表(あまりに朝令暮改のたぐい)。なんのこっちゃ。



院長周辺雑記のページに戻る

▲HOME